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keyと名乗っております。非日常に憧れた美大生の日常をご覧あれ!


by hawkey
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ガリガリ君による芸術的価値

青い看板のコンビニで
青いアイスを買う時
レジのちょっと化粧が濃いめのお姉さんが言う

「63円になります」

私は少し手間取りながら
財布を取り出し小銭入れのふたをあける

一瞬衝撃が走る

一円玉が

…ちょうど3枚ある!!

乾いた唇をちょっと舐めてから10円玉の数を数える

1、2、3、4、5…

6枚ちょうど、ある


3枚と6枚合計9枚の硬貨を丁寧につまみ上げ
お姉さんの手に渡す

財布の中は空っぽである

「レシートいらないです」

と言ってコンビニを出る




この爽快感!感動!
何かで表現できないだろうかと思い,
「63円の歌」と題して曲を作ろうと思い立った

Aメロは6拍子、サビは4拍子のかっこいい構成で
しかもサビまでは属和音乱用で
サビ前は思いっきりタメを作って
めっちゃ爽快感溢れるロックチューンにしよう!

サビなんかもすぐ出てきた

♪62円じゃなくて~
 64円じゃなくて~
 63円~63円なんだ~
 たとえ~
 偶然が呼んだ奇跡でも~

良い感じである



ここで私はちょっとしたユーモアでもって「63円」を「あなた」に変えて歌う事を思いついた

♪あのこじゃなくて~
 そのこじゃなくて~
 あなた~あなたなんだ~
 たとえ~
 偶然が呼んだ奇跡でも~

ちょっとダサいが
ラブソングテイストでなんだか世間にウケそうである



しかし
例え「63円」を「あなた」に変えてよくあるラブソングにしたところで
「63円の歌」の曲や構成は『63円の感動』を表すためのものであって
「あなたの歌」はただのチープな替え歌にしか過ぎない



これは言葉のあやと言うものだが
私がどんなに普段「あなた」を思っていても
表現のしようで「63円」より安くなるのが
なんとも皮肉な事である
by hawkey | 2009-05-01 17:49 | 考えごと